2020.09.08

純米秋あがり 発売のお知らせ

残暑が厳しい今日この頃ですが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。

さて、今年も「廣戸川 純米 秋あがり」 出荷の時期となりました。今年の秋あがりも、いい仕上がりです。


ちょっと秋あがり(冷やおろし)について。
軽く知っていただけだったので、ちょっと調べてみました!

冷やおろしと呼ばれるのはいわゆる秋酒のことです。冬に仕込んだものを火入れ後貯蔵・熟成し、タンク内のお酒の温度と外気温が同じになった頃に生詰めして(1回火入れ状態のまま)出荷する、というのが本来の「冷やおろし」の意味だそうです。

この冷やおろし、秋になって円熟した旨みがのってくるんです。つまり酒質が向上するわけです。この状態を「秋あがり」(秋に味が上がる・秋に仕上がるっていう意味?)と言います。つまり「秋あがり」「冷やおろし」はどちらも秋酒を指しています。

ただ、最近では8月中旬にはもう秋あがりや冷やおろしって各社から発売しているんですよね。これは本来の意味を無視しているわけではなく、近年では秋も外気温が高めで、タンク内の酒温度と外気温が同程度になるまで待っていたら次の仕込み開始時期(10月頃)になってしまうからです。

また、近年だとタンク貯蔵よりも瓶貯蔵のところが多く、「1回火入れ瓶貯蔵したものを熟成させ、出荷する酒」を秋あがりとしていることが多いようです。

これは、本来の意味を無視しているわけではなく、各蔵で良い熟成のタイミングをみて発売している、ということですね。

弊社でも瓶詰めしてから冷蔵庫で氷温貯蔵・熟成を行っております。これによってじっくりと味の熟成が進み、円熟した旨み・どっしりした味わいと、すっきりした飲み口の両立ができています。


とまぁ、こんな話も頭の片隅に置いて、各酒蔵の秋酒を呑み比べてみるのも面白いかもしれません。
好みにあったタイプのお酒に出会えると最高☆

9月7日に全国発送致しましたので、お近くの酒屋さんにもう並んでいるかもしれません。見かけた際には是非お手に取っていただき、お食事のお供に呑んでいただければ幸いでございます!!
よろしくお願い致します。

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